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野球のルール入門:CSファーストステージ、引き分け・雨天順延はどう扱われるか

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2026年7月27日

クライマックスシリーズ(CS)のファーストステージ(レギュラーシーズン2位対3位、3試合制)で雨天順延や引き分けが続くと、「決着がつくまで延々と試合を追加するのでは」と思う人もいるかもしれない。だが結論はその逆で、ファーストステージは最大でも3試合しか行われない。3試合を終えて先に2勝したチームがいなければ――たとえ引き分けや中止が重なった末の話であっても――レギュラーシーズン2位のチームがそのままファイナルステージへ進む、というのが実際のルールだ。今回はこの仕組みと、なぜ2位球団がこれほど手厚く優遇されているのかを整理する。

基本ルール――3試合制・2勝先取、しかも全試合2位球団の本拠地で

ファーストステージは3試合制で、先に2勝したチームがファイナルステージに進出する。日程上の特徴として、この3試合はすべてレギュラーシーズン2位球団の本拠地球場で開催される。観客動員やグッズ・飲食の売り上げといった興行面の利益が2位球団に入ること、そして2位球団が本拠地での声援を受けながら戦えることも、2位球団に用意された優遇の一つとされている。

引き分けが出た場合――「同じ勝ち数」なら2位球団の勝ち上がり

3試合の中で引き分けが挟まると、3試合を終えても両チームの勝ち数が並んでしまうケースが起こり得る。例えば1勝1敗1分、あるいは0勝0敗3分のように、3試合終了時点で両チームの勝ち数が同じだった場合、このルールでは2勝という条件を先に満たしたチームがいない以上、レギュラーシーズンでの順位が上だった2位球団がそのままファイナルステージに進出する。つまり3位球団にとっては、ファーストステージを勝ち上がるには文字通り「2勝」を自力で挙げるしかなく、引き分けを重ねて逃げ切るような戦い方は成立しない仕組みになっている。

雨天順延が続いた場合――予備日はあるが無制限ではない

雨天中止が発生した場合は、あらかじめ設定された予備日に順延して試合が行われる。実際に2017年のセ・リーグCSファーストステージ(阪神対横浜DeNA、甲子園)では、10月16日に予定されていた第3戦が雨天中止となり、翌17日の予備日に順延されている(日本経済新聞「阪神―DeNA、雨天で17日に順延 セ・CS第3戦」)。このシリーズはレギュラーシーズン2位の阪神が1勝2敗で敗れ、3位の横浜DeNAがファーストステージを勝ち上がる結果となったが、仮にこの第3戦を含む残り試合が予備日をもってしても消化できなかった場合、それ以上は日程を延ばさず、その時点で2位球団がファイナルステージへ進出する扱いになる。つまり予備日はあくまで限られた日数しか用意されておらず、悪天候が続いて全試合を消化しきれない事態になった場合でも、最終的には引き分けが続いた場合と同じように、レギュラーシーズン上位である2位球団が優先される仕組みになっている。

なぜここまで2位球団が優遇されているのか

ファーストステージのこうした一連のルール――全試合が2位球団の本拠地開催であること、引き分けや消化不能の場合に2位球団が自動的に勝ち上がること――は、いずれも「レギュラーシーズンをより上位で終えたチームほど、CSでも有利な条件を得られるべきだ」という考え方に基づいている。3位球団からすれば、ファーストステージを突破するには、アウェイに近い環境(相手の本拠地)で、かつ「引き分けでは意味がなく、必ず2勝しなければならない」という、決して緩くない条件をクリアする必要がある。この非対称なルール設計こそが、143試合前後を戦うレギュラーシーズンの順位の重みを、短期決戦であるCSの中にも反映させるための仕組みだと理解しておくとよいだろう。

中継を見るときのポイント

ファーストステージの中継や中止のニュースを見るときは、「あと何勝すれば突破できるか」だけでなく、「このまま3試合が終わったらどちらが勝ち上がるのか」を意識しておくと、雨予報が出た際の緊張感がより実感できる。2位球団にとっては、引き分けや天候による中断ですら「勝ち上がりに近づく材料」になり得る一方、3位球団にとっては、天候にかかわらず自力で2勝を積み上げなければ後がない、という非対称な戦いになっている点を押さえておきたい。

この記事についてのお断り

本稿は、当サイトが独自に算出している優勝確率やLABバリューといった試算値とは無関係の、NPBの一般的なルール解説である。ファーストステージの引き分け時・全試合消化不能時の扱い(2位球団の勝ち上がり)や、全試合が2位球団本拠地で開催される仕組みについては、各種報道・解説記事を参照した一般的な内容であり、当サイトが独自に検証した一次資料ではない。2017年のセ・リーグCSファーストステージ(阪神対横浜DeNA)に関する記述は、本文中にリンクを掲載した日本経済新聞の報道を参照したものであり、当該カードに関わった選手・チームを論評する意図のものではない。予備日の具体的な日数や順延ルールの詳細は年度によって変更される可能性があるため、実際の開催時期が近づいた際はNPB公式サイトの最新情報を必ずご確認いただきたい。

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