Column
セ・リーグ首位、1週間で3度入れ替わる ― 巨人76.8%・阪神23.3%まで振れた優勝確率の乱高下【7月25日試合終了時点】
2026年7月25日
当サイト独自のシミュレーションによる優勝確率で、セ・リーグの首位が7月19日から7月25日までのわずか1週間のうちに、少なくとも3回入れ替わった。7月25日時点では読売ジャイアンツが76.8%、阪神タイガースが23.3%。実際の順位表の差はわずか1ゲームに過ぎないが、確率の数字はそれよりずっと大きく振れている。パ・リーグが福岡ソフトバンクホークスの独走で確率100.0%に達し、ほぼ静止しているのとは対照的に、セ・リーグ首位争いは今シーズン最も落ち着かない攻防を見せている。
数字を並べると、振れ幅がよくわかる
7月19日時点、当サイトの優勝確率は阪神67.3%・巨人32.7%と阪神優位だった。ところが7月20日、阪神48.6%・巨人51.4%と巨人が逆転。7月21日も阪神48.9%・巨人51.1%と巨人がわずかにリードを保つ。7月22日には阪神69.3%・巨人30.7%と再び阪神が大きく押し返し、7月23日も阪神70.2%・巨人29.8%とその優位を維持した。しかし7月24日、阪神49.1%・巨人50.9%と再び巨人が逆転し、7月25日には阪神23.3%・巨人76.8%まで差が開いた。7日間で数えて3回、確率上の首位が入れ替わっている計算になる。
実際の勝敗が数字を動かした
この振れの背景には、両チームの実際の対戦成績がある。巨人は7月18日から7月22日にかけて中日戦2試合・広島との3連戦をこなし、計5試合で3勝2敗。とりわけ7月21日は広島に11-5と大勝している。そして迎えた7月24日・25日、巨人と阪神は直接対決した。結果は7月24日が4-2、7月25日が5-1でいずれも巨人が勝利。この2連勝により、順位表は50勝39敗2分(巨人)対49勝40敗1分(阪神)、ゲーム差1.0で巨人が単独首位に立った。直近10試合の成績も巨人8勝2敗0分・阪神5勝5敗0分と、勢いの差がはっきり出ている(当サイトの分析による)。
ゲーム差1.0で、なぜここまで確率が動くのか
実際の順位表の差はたったの1ゲームであるにもかかわらず、優勝確率は76.8%対23.3%まで開いている。これは、直接対決というゼロサムの結果が両チームの確率に同時に反対方向へ効くこと、そして巨人の直近の勝ちっぷり(8勝2敗)がシミュレーション上の「今の力」の評価を押し上げていることが重なった結果と見られる。ゲーム差という指標だけを見ていると、この乱高下の大きさは実感しにくい。優勝確率という別のレンズを通すことで、「僅差に見えて、実は勢いの差がはっきり出ている」という側面が浮かび上がってくる。
パ・リーグは対照的に「静かな独走」
同じ7日間で、パ・リーグの首位攻防はまったく違う表情を見せている。ソフトバンクの優勝確率は7月19日93.9%から7月25日には100.0%まで一本調子で上昇し、逆転や大きな後退は一度もなかった。2位争いを演じていた埼玉西武ライオンズと北海道日本ハムファイターズも、7月19日時点でそれぞれ3.1%・3.0%だったものが7月25日には両者とも0.0%まで沈み、こちらも「入れ替わり」ではなく「そろって圏外へ」という一方向の動きだった。セ・リーグの首位攻防が持つ乱高下ぶりは、12球団の中でも際立って特異な動きだと言える。
まだ、決着はついていない
7月25日時点で巨人76.8%・阪神23.3%という数字は、あくまで現時点のスナップショットにすぎない。実際のゲーム差はわずか1.0。この1週間で3度入れ替わってきた首位争いが、ここで落ち着くのか、それともまた振れるのか。残り試合数は巨人52、阪神53とほぼ互角に残っており、両チームの直接対決も含めて、この先の数字の動きから目が離せない。
この記事についてのお断り
本記事で示した優勝確率は、当サイトが独自に実施しているモンテカルロシミュレーション(1万回試行)による試算値であり、NPB公式の発表数値ではない。データは各日の試合終了時点のものを基準としており、日々の試合結果によって数字は変動する。本記事は巨人・阪神いずれのチームの実力を評価・序列づける趣旨のものではなく、両チームがハイレベルな首位攻防を演じていることを前提に、確率という指標が持つ振れ幅の大きさを伝えることを目的としている。