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ベスト4出揃う ― 天理・智辯和歌山・横浜・健大高崎、2026年夏の甲子園はどう動くか

2026年8月19日 ・ 執筆: 佐野健一(サノケン)

Point

決まった。ベスト4だ。2026年8月18日、阪神甲子園球場で行われた第108回全国高等学校野球選手権大会の準々決勝4試合はすべて終了し、天理(奈良)、智辯和歌山(和歌山)、横浜(神奈川)、健大高崎(群馬)の4校が準決勝進出を決めた。

目次
  1. 01天理、橋本が9回無失点 ― 三重の反撃を最後まで許さず
  2. 02智辯和歌山、初回一挙5点 ― 18安打11得点で5年ぶりの4強
  3. 03横浜、織田が完封 ― 18年ぶりの4強、そして「28年ぶり」への道
  4. 04健大高崎、延長10回サヨナラ ― 石垣、110球の完封投球
  5. 05姿を消した優勝候補 ― 沖縄尚学、連覇の夢は1回戦で終わった
  6. 06横浜、28年ぶりの夏頂点へ ― その重みを言葉にすると
  7. 07準決勝の組み合わせ決定 ― 8月20日、注目のカードは
  8. 08ここまでの勝ち上がりを数字で見る
  9. 09ここから2日間、そして決勝へ
  10. 10この記事についてのお断り

決まった。ベスト4だ。2026年8月18日、阪神甲子園球場で行われた第108回全国高等学校野球選手権大会の準々決勝4試合はすべて終了し、天理(奈良)、智辯和歌山(和歌山)、横浜(神奈川)、健大高崎(群馬)の4校が準決勝進出を決めた。優勝候補の一角と目されていた前年夏の王者・沖縄尚学はすでに姿を消している。残った4校による準決勝は8月20日。決勝は8月22日、いよいよ大会は最終盤に突入する(本稿は8月18日の準々決勝終了時点の情報に基づく)。

天理、橋本が9回無失点 ― 三重の反撃を最後まで許さず

準々決勝第1試合、天理7-0三重。試合を動かしたのは2回、4番・金本のソロ本塁打だった。先制の一振りが、そのままこの日の流れを決めた。4回に小沢の適時打で加点すると、8回にも再び小沢が適時打。終わってみれば7得点、9安打を浴びながらも無失点で投げ切った先発・橋本の粘投が光る完封劇だった。三重は好機こそ作ったが、あと一本が最後まで出なかった。天理にとっては9年ぶりの夏ベスト4進出。Infoseekニュース(フルカウント)

智辯和歌山、初回一挙5点 ― 18安打11得点で5年ぶりの4強

第2試合は、序盤で決着がついたと言っていい。智辯和歌山、初回。1番・長友の三塁打で無死三塁を作ると、捕逸で1点。なおも無死満塁から犠飛、押し出し四球、そして2死満塁で黒川の2点適時打。一挙5点だ。この日18安打、最終的に11得点。仙台育英の反撃を3失点に抑え込み、先発・和気は5回1失点。優勝した2021年以来、5年ぶりのベスト4進出を決めた。ベースボールチャンネル(Yahoo!ニュース)

横浜、織田が完封 ― 18年ぶりの4強、そして「28年ぶり」への道

第3試合、横浜6-0花巻東。1点リードの4回、小林大の適時打などで加点し、5回にも江坂・安食が続けて適時打。試合を決めたのは、それ以上に先発・織田の投球内容だった。9回を投げて無失点、10奪三振の完封。花巻東打線に最後まで得点を許さなかった。横浜はこれで18年ぶりの4強進出。神奈川新聞(カナロコ)高校野球速報

健大高崎、延長10回サヨナラ ― 石垣、110球の完封投球

そして第4試合が、この日いちばんの死闘だった。健大高崎1-0有明、延長10回。健大高崎の2年生右腕・石垣聡志が110球、5安打完封。対する有明のエース・斉藤遼汰郎も譲らず、両者譲らぬ投手戦は9回で決着がつかず延長タイブレークへ。最後は健大高崎がサヨナラで決着をつけた。健大高崎にとっては夏の甲子園で初めてのベスト4だ。高校野球ドットコム

ポイント
横浜の先発・織田は8月10日の1回戦(沖縄尚学戦)でも9回2死まで投げ、139球・6安打2失点・12奪三振の粘投を見せている(この試合は9回2死で降板し完投ではない)。今大会ここまでの2試合で通算22奪三振、失点はわずか2。エースの状態の良さが、そのままチームの勢いに直結している。

姿を消した優勝候補 ― 沖縄尚学、連覇の夢は1回戦で終わった

ここで、大会前半を振り返っておきたい。前年夏の王者として夏連覇に挑んだ沖縄尚学は、8月10日の1回戦で横浜と対戦し、7-2で敗れた。もし勝っていれば史上7校目となるはずだった夏連覇の可能性は、大会の入り口で幕を閉じた。ベスト4に残った4校がいずれも接戦や快勝を重ねてここまで勝ち上がってきたことを思えば、初戦で当たった相手の力量がいかに大きかったかが分かる。連覇に挑んだ沖縄尚学の戦いぶりと、そこに敬意を払いつつ、大会は次のステージへと進んでいる。毎日新聞(Yahoo!ニュース)

横浜、28年ぶりの夏頂点へ ― その重みを言葉にすると

横浜がここまで勝ち上がったことの意味を、あらためて言おう。横浜が最後に夏の甲子園を制したのは1998年、松坂大輔世代による春夏連覇のときだ。それから数えて28年。この間、横浜は選抜での優勝は経験しているが、夏の頂点にはあと一歩、あと一歩と届かない歳月を過ごしてきた。今大会、初戦で前年王者・沖縄尚学を撃破し、その後も日南学園、霞ケ浦、花巻東と着実に勝ち上がってきた横浜。エース織田を中心とした「投打がかみ合っている」チームが、いよいよ準決勝の舞台に立つ。

準決勝の組み合わせ決定 ― 8月20日、注目のカードは

準々決勝を終えた直後、準決勝の組み合わせが決まった。8月20日、第1試合(午前8時開始)は智辯和歌山対横浜。第2試合(午前10時半開始)は天理対健大高崎。勝ち上がった2校が、8月22日午前10時開始の決勝で優勝を争う。日刊スポーツの報道では、4校すべてが甲子園でのV(優勝)経験を持つ点も触れられている。天理・智辯和歌山・横浜は春夏いずれも優勝経験があり、健大高崎は選抜での優勝経験を持つ。「実力校の集まり」となった今年のベスト4は、どこが勝ち上がってもおかしくない拮抗した顔ぶれだ。日刊スポーツ(dメニューニュース)

ここまでの勝ち上がりを数字で見る

4校がここまでどう勝ち上がってきたか、直近3試合(2回戦・3回戦・準々決勝)のスコアを並べてみる。

チーム

2回戦

3回戦

準々決勝

天理

7-2 福山

6-3 高川学園

7-0 三重

智辯和歌山

2-1 社

7-3 敦賀気比

11-3 仙台育英

横浜

10-1 日南学園

5-2 霞ケ浦

6-0 花巻東

健大高崎

1-0 東海大甲府

4-1 佐野日大

1-0 有明(延長10回)

並べてみると、4校それぞれの持ち味がはっきり見えてくる。横浜は10-1、6-0と大差の試合が目立つ一方で、健大高崎は1-0、1-0と僅差を制する試合巧者ぶりが際立つ。智辯和歌山は準々決勝で一気に爆発した打線が武器。天理はどの試合も先発投手が試合を作れている安定感がある。準決勝でこの持ち味がどうぶつかり合うか、そこも見どころの一つだ。

ここから2日間、そして決勝へ

準々決勝が終わった今、大会は残り4校。8月19日は準決勝に向けた休養日にあたり、8月20日の準決勝で決勝進出の2校が決まる。智辯和歌山と横浜、天理と健大高崎。それぞれの準決勝カードがどちらに転ぶにせよ、8月22日の決勝には、今年の夏をどこよりも熱く戦い抜いてきたチームが立つことになる。ベスト4が出揃ったこの瞬間、甲子園はいよいよクライマックスへ向けて動き出した。続報は、準決勝の結果が出次第、あらためてお伝えする。

この記事についてのお断り

本記事で示した試合結果・スコア・投球数・奪三振数などの数値は、各報道機関の公開情報をもとにしている。試合展開の描写は臨場感を出す目的で書いているが、事実関係(スコア・選手名・プレーの内容)を誇張・脚色するものではない。準決勝の対戦カード・開始時刻は8月18日時点で判明している情報であり、その後の日程変更などがあった場合は反映されていない可能性がある。本記事は敗退したチーム・選手を含め、大会に出場したすべての選手・関係者の健闘に敬意を払う立場で書いている。

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佐野健一(サノケン) ・ プロ野球LAB 編集長・データアナリスト

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