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支配下登録まであと5日 当サイト独自「1軍換算値」で見る育成選手ランキング ― 打者1位はソフトバンク・大泉周也
2026年7月25日
野球協約が定める新規選手契約可能期間の締め切りは7月31日。この日を境に、育成選手が支配下選手へ登録変更できるかどうかが決まる(スポーツナビ「期限は7月31日。2026年、支配下登録を勝ち取る育成選手は誰か」)。当サイトは2軍成績を1軍水準に換算する独自指標「1軍換算値」を日次で試算しており、7月25日試合終了時点のデータをもとに、現時点でまだ育成契約のまま数字を残している選手を独自にランキングした。打者1位は福岡ソフトバンクホークスの大泉周也で、1軍換算OPSは.727。打数143はランキング上位の中でも際立って多く、一時的な好成績ではないことがうかがえる。
「1軍換算値」とは何か(当サイト独自の試算)
この指標は、同一シーズンの1軍・2軍それぞれのリーグ平均成績の比率を換算係数として使い、2軍の打撃成績(OPS=出塁率+長打率)や防御率を「1軍相当ならこの水準」という数値に置き換えたものだ。球場補正や対戦相手のレベル調整までは行っていない粗い推計であり、NPB公式の評価やスカウティングとは無関係の、当サイト独自の試算であることを先に断っておく。集計対象は2軍で打数30以上の打者、投球回10以上の投手に限定している。
育成選手かどうかは、当サイトのデータでは分からない
ここで一つ重要な注意点がある。当サイトが日々取得している2軍成績には「支配下選手」か「育成選手」かという契約区分の情報が含まれていない。そこで今回は、NPB.jp公式サイトが球団ごとに公示している2026年度の育成選手登録ページを個別に参照し、1軍換算値ランキングの上位選手について、7月25日時点でなお育成契約のままである選手を手作業で突き合わせた。日々の支配下登録の動きにより状況は変わりうるため、あくまで7月25日時点のスナップショットとして読んでほしい。
打者ランキング トップ5(現時点で育成契約の選手)
1位 大泉周也(ソフトバンク)1軍換算OPS.727(打数143)
2位 山下恭吾(ソフトバンク)1軍換算OPS.718(打数71)
3位 大友宗(ソフトバンク)1軍換算OPS.708(打数36)
4位 谷村剛(ロッテ)1軍換算OPS.706(打数50)
5位 高見澤郁魅(DeNA)1軍換算OPS.694(打数130)
目を引くのは上位5人のうち3人をソフトバンクの育成選手が占めている点だ。特に大泉周也は打数143と、この上位5人の中でも際立ってサンプルサイズが大きい。大泉は2023年育成ドラフト1位でソフトバンク入りした外野手で、今季はファームで長期間コンスタントに結果を残し続けている選手という位置づけになる(打数の多さはそれ自体、故障なく出場機会を積み重ねてきたことの裏付けでもある)。
投手ランキング トップ5(現時点で育成契約の選手)
1位 髙橋快秀(ロッテ)1軍換算防御率0.00(投球回19)
2位 翔聖(ヤクルト)1軍換算防御率1.15(投球回13)
3位 マシュー(オリックス)1軍換算防御率1.25(投球回12)
4位 土生翔太(中日)1軍換算防御率1.36(投球回11)
5位 杉原望来(広島)1軍換算防御率1.50(投球回20)
投手陣については先に断っておきたいことがある。投球回がいずれも11〜20回と、打者側のランキングに比べてサンプルサイズがかなり小さい。特に髙橋快秀の「防御率0.00」は自責点ゼロという立派な数字である一方、19回という投球回では1回の乱調だけで数字が大きく変わりうる規模でもある。ここに並んだ5人は「絶対的な折り紙付き」というより、「直近の数字だけ見れば申し分ない」候補と捉えるのが妥当だろう。マシューは外国人選手でありながら育成契約という珍しいケースで、外国人選手の育成契約自体がNPBでは数が少ないことも付け加えておく。
すでに支配下登録を勝ち取った選手たちとの比較
今シーズンはすでに複数の育成選手が支配下登録を勝ち取っている。読売ジャイアンツの知念大成は7月6日付で支配下登録された(東スポWEB「育成5位・知念大成が支配下昇格」)。同選手を当サイトの1軍換算値で試算すると、昇格前の実績ベースでOPS.882(打数41)に達しており、これは今回の育成選手ランキング1位・大泉周也の.727を上回る水準だった。同じく巨人の代木大和も7月20日付で支配下登録されており、埼玉西武ライオンズは森脇亮介・佐藤爽・冨士大和の3投手、福岡ソフトバンクホークスも北斗・藤原大翔・大竹風雅の3投手がすでに昇格を果たしている。これらの実例は「1軍換算値が高い選手ほど昇格に近い」という傾向をある程度裏付けているように見えるが、あくまで少数の実例からの後付け的な傾向であり、因果関係を証明するものではない。実際の昇格判断は、当サイトの記事「支配下選手と育成選手は何が違うのか」でも触れた通り、1軍の手薄なポジション、70人枠の残り数、同じ役割を担う支配下選手の層の厚さなど、2軍成績以外の要素も大きく絡んでくる。
この記事についてのお断り
本記事で示した「1軍換算値」は、当サイトが独自に試算している指標であり、NPB公式の評価やスカウティングの序列とは一切関係がない。球場補正・対戦相手のレベル調整・守備力や走塁といった要素は反映しておらず、あくまで打撃・投球成績のみから機械的に算出した粗い推計値である点をご了承いただきたい。また、本記事で「育成選手」として扱った選手の契約区分は、NPB.jp公式サイトの2026年度公示ページを2026年7月25日時点で参照して当サイトが独自に突き合わせたものであり、その後の支配下登録の動きによって状況が変わっている可能性がある。最新の契約区分は必ず各球団・NPBの公式発表でご確認いただきたい。本記事で名前を挙げた選手はいずれも育成契約という厳しい環境の中で結果を積み重ねてきた選手たちであり、ランキングという形式は選手の努力や価値を序列づける意図のものではないことを申し添えておく。