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大谷翔平、二刀流はメジャーでどう評価されているか ― NPBの「規格外」から史上2位・通算4度のMVPへ

2026年7月29日 ・ 執筆: 佐野健一(サノケン)

大谷翔平のメジャーでのMVP受賞回数は、これまでに4回(2021年・2023年・2024年・2025年)。バリー・ボンズの7回に次ぐ、歴代単独2位の数字だ。しかもそのうち2021年・2023年・2025年の3回は満票受賞で、両リーグ(アメリカン・リーグとナショナル・リーグ)で複数回MVPを受賞した選手は史上大谷翔平ただ一人とされている。NPB時代には「二刀流はメジャーでは通用しない」という見方も一部にあったと伝えられるが、この4回という受賞数は、その評価がどう変わったかを端的に示す数字だ。

NPB時代の二刀流 ― 「史上初」を積み重ねた5年間

北海道日本ハムファイターズ時代(2013〜2017年)の大谷は、投手として通算42勝・防御率2.52、打者として通算48本塁打・打率.284という成績を残している。2014年には投手として11勝、打者として本塁打10本を記録し、NPB史上初となる「同一シーズンでの2桁勝利・2桁本塁打」を達成。2015年には最多勝(15勝)・最優秀防御率(2.24)・最高勝率(.750)の投手三冠に輝いた。そして2016年には10勝・22本塁打・打者として100安打以上をマークし、「投手10勝・打者100安打・20本塁打」もNPB史上初の記録として、パ・リーグMVPを受賞している。

つまりNPB時代からすでに「前例のない記録」を作り続けていた選手だった。それでも当時は、二刀流という起用法自体がメジャーの分業制の中でどこまで機能するのか未知数だという見方があったと報じられている。

メジャーでの二刀流 ― MVP4回という数字が示す評価の変化

2018年のメジャー移籍後、大谷は2021年(アメリカン・リーグ)に満票でMVPを初受賞。投打で先発しながら46本塁打・100打点・26盗塁という成績を残した年だ。2023年には44本塁打・OPS1.066で再び満票MVP。同一選手が満票で複数回MVPを受賞するのは史上初とされる。2024年はドジャース移籍後、故障のため打者専念だった年に指名打者(DH)専任選手として史上初の満票MVPを獲得。そして2025年には投手として二刀流に復帰し(14試合登板、1勝1敗、防御率2.87)、打者としても打率.282・55本塁打・102打点・OPS1.014という成績を残し、3年連続・通算4度目のMVPを満票で受賞した。

この2025年の受賞により、大谷は史上初めて両リーグで複数回MVPに輝いた選手となった。1961年ナ・リーグ、1966年ア・リーグでMVPを獲得したフランク・ロビンソン以来、両リーグでMVP経験を持つのは大谷が2人目とされる。NPB時代の「規格外」という評価が、メジャーでは「史上最高クラスの選手」という評価に置き換わったことを、この受賞歴が物語っている。

2026年シーズン、報じられている状況

2026年シーズンについては、4月25日時点で打率.271・本塁打5本・打点11、投手としては2勝0敗・防御率0.50・18回18奪三振という成績が報じられている。3〜4月の月間最優秀投手(月間MVP)を受賞したとも伝えられている。また、連続試合出塁の記録は4月10日時点で44試合に達し、イチロー(マリナーズ)が持っていた日本勢最長記録を更新、その後もこの記録は52試合(4月20日時点)まで伸びたと報じられている。ただしこれらはシーズン序盤時点の数字であり、最終的な成績は今後の試合によって大きく変わり得る点には注意しておきたい。

数字が語る「二刀流」への評価の変遷

NPB時代の「同一シーズン2桁勝利・2桁本塁打」という前例のない記録から、メジャーでの通算4度・史上単独2位のMVP受賞へ。この間に起きたのは、単に成績が良かったという話にとどまらず、「二刀流という起用法そのものが特別な例外ではなく、メジャーでも最高評価に値するスタイルである」という認識の変化だと捉えられる。今後もシーズンを追うごとに、この評価がどう更新されていくかを数字で追いかけていきたい。

この記事についてのお断り

本記事で取り上げた成績・受賞歴は、公開されている報道をもとに執筆したものであり、当サイト独自の優勝確率シミュレーションやLABバリューなどの試算とは無関係である。2026年シーズンの成績は執筆時点(2026年7月)で報じられている情報に基づくものであり、シーズン終了時点の最終成績とは異なる可能性がある。主な参照先はFull-Count、MLB.JP、日本経済新聞、nippon.com、NPB.jp、日本語版ウィキペディア「大谷翔平」の各記事・データページで、文章表現はいずれも当サイトのライターが独自にまとめたものである。

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佐野健一

この記事を書いた人

佐野健一(サノケン) ・ プロ野球LAB 編集長・データアナリスト

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