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Column

言いました、ホールド王の主役交代です。田中瑛斗71.6%独走、首位だったハーンは20%まで後退【7月21日試合終了時点】

2026年7月22日

伝えます。最多ホールド争い、完全に主役が入れ替わった。当サイト独自のタイトル獲得確率シミュレーションで、読売ジャイアンツの田中瑛斗が71.6%まで独走。つい1週間ほど前まで首位を走っていた広島東洋カープのハーンは20.1%まで後退した。7月12日時点ではこの2人、確率にしてわずか0.4ポイント差の大接戦だった。そこからのおよそ10日間で、数字はまったく違う景色に変わっている(本記事のデータは2026年7月21日試合終了時点。ホールド獲得確率は当サイト独自のシミュレーションによる試算値であり、NPB公式の発表ではない)。

日付を追うと、逆転のスピードがわかる

数字を並べる。7月12日、当サイト試算のホールド王争いの首位はレイノルズ(DeNA)48.7%。ハーンは21.9%、田中瑛斗は21.5%と、まだこの2人は横並びに近かった。そこから7月16日、ハーンが40.7%まで急伸して首位に立つ。田中瑛斗は29.8%で追う展開。ところが翌7月17日、田中瑛斗が41.5%でハーンの31.5%を逆転。この時点で三つ巴の様相はすでに崩れ始めていた。

そして7月19日、田中瑛斗が69.9%まで一気に跳ね上がる。ハーンは22.4%、かつての首位レイノルズに至っては6.6%まで沈んだ。最新の7月21日時点では田中瑛斗71.6%、ハーン20.1%、レイノルズ5.3%。実際のホールド数も田中瑛斗28、ハーン27、レイノルズ26と1〜2差の範囲に収まっているにもかかわらず、確率の上では田中瑛斗の独走がはっきりと形になっている。積み上げのペースだけでなく、残り試合でどれだけ「ホールドが付く場面」に立てるかという巡り合わせの差が、この確率差に表れている格好だ。

田中瑛斗、なぜここまで数字を伸ばせているのか

田中瑛斗は日本ハムから移籍2年目。今季は巨人の勝ちパターンで欠かせない一角を担い、5月29日には対戦相手が古巣・日本ハムだった試合で通算50ホールドを達成、「抑えることも恩返し」と語ったことも話題になった。そして何より大きいのがチーム状況だ。巨人は7月21日時点で阪神と勝率でぴたり並ぶ首位攻防の真っただ中。接戦をものにする試合が多いということは、それだけ七回・八回のリードを守る場面が巡ってくるということでもある。7月20日に広島に3-1、7月21日には11-5と連勝したように、ここ最近の巨人は打線も援護しており、「僅差でリードを守る」役回りが安定して回ってくる状況が続いている。

ハーン後退の理由 ― 7月19日の一敗と、チームの現在地

誤解のないように言っておきたい。ハーンの投球内容が急に落ちたわけではない。今季ここまで防御率0.8〜1.0台という驚異的な数字を維持し、その奪三振能力の高さから今オフの争奪戦候補としてメディアでも取り上げられるほどの投手だ。ただ7月19日、阪神戦で工藤に競り負ける形で今季の敗戦を記録した試合があり(4-2、S:ドリス)、僅差を守り切れなかったこの一戦がホールドの積み上げペースにブレーキをかけた。加えて広島は7月21日時点で33勝48敗4分、セ・リーグ5位。ハーン個人の投球が安定していても、僅差のリード局面そのものがチーム状況によって限られてくる。これはハーンの力不足ではなく、巡り合わせの差だ。

かつての首位レイノルズは、静かに蚊帳の外へ

7月12日時点で48.7%と独走していたレイノルズ(DeNA)は、いまや5.3%。DeNAも4位、貯金はマイナスの状況が続いており、僅差のリード場面そのものが減っている。ホールドという記録が「本人の実力」だけでなく「チームがどれだけ接戦を作れるか」に強く左右されることを、この3人の明暗が改めて教えてくれる。

この差、まだ動く

田中瑛斗71.6%、ハーン20.1%。数字だけ見ると独走ムードだが、ホールドはワンプレーの巡り合わせで積み上がる記録でもある。奇しくも巨人と広島は7月22日、東京ドームで再びぶつかる。ハーンにとっては、この独走を止める材料を作れるかどうかの一戦にもなる。ホールド王のタイトルレース、まだ最後まで目を離せない。

この記事についてのお断り

本記事で示したホールド獲得確率・実際のホールド数は、いずれも当サイト独自の集計・シミュレーションに基づく試算値であり、NPBが公式に発表しているものではない。データは2026年7月21日の試合終了時点のものを基準としており、日々の登板結果によって数字は変動する。選手個人の成績(防御率など)についても当サイトが独自に追跡している数値を用いており、公式記録と若干の差異が生じる可能性がある点をご了承いただきたい。また、本記事はハーン投手の投球内容の低下を示すものではなく、チーム状況を含めた「ホールドが記録される場面の巡り合わせ」の変化を伝える趣旨であることを明記しておく。