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平良海馬、防御率0.92の異常値 ― サイトが確率を出せない理由

2026年7月17日 ・ 2回閲覧

埼玉西武ライオンズの平良海馬が、驚異的な数字を積み上げている。2026年7月16日時点で88回1/3を投げて自責点はわずか9、防御率は0.92。当サイトのデータベースで同時点の1軍投手(投球回30以上)を並べても、この防御率を下回るのは広島のハーン(0.85)ただ一人で、そのハーンの投球回は31回2/3にとどまる。88回という規模でこの防御率を維持している投手は、実質的に見当たらない。

なぜ「獲得確率」を出さないのか

当サイトの/titlesページではタイトルレースの獲得確率をシミュレーションで日次算出しているが、実は本塁打王・最多勝・最多奪三振など「積み上げ型」の成績に限られている。打率や防御率のような「比率成績」は、規定打席・規定投球回という判定ロジックを実装できていないため、確率シミュレーションの対象から外れている(詳しくは算出方法についてで説明している通り)。

これは単なる手抜きではない。規定投球回は「チームの消化試合数」を基準にした変動値で、シーズン中は毎日動く。さらに規定投球回に達していない投手を除外する判定を誤ると、リリーフ登板の少ないイニングで防御率が偶然良化しただけの投手を「防御率トップ」と誤表示しかねない。実際、前述のハーンは平良より防御率が低いが投球回は3分の1程度で、両者を同じ土俵で並べるのが妥当かは別問題だ。この線引きを甘くしないための「未実装」である。

その代わりに出せる数字 ― LABバリュー

比率成績の順位そのものは出せないが、当サイトが独自算出している貢献度指数「LABバリュー」(/analysisページ参照)には、投球回30以上を対象に防御率をリーグ平均との差で標準化した数値が載っている。平良のLABバリューは投手・打者合算ランキングで全体5位。数値の絶対比較ではなく「リーグ平均からどれだけ離れているか」という物差しで見ても、上位に食い込む水準にあるということだ。

一般論として ― 防御率0点台が生まれる背景

ここからは当サイトの保有データではなく、一般的な野球分析の知見として述べる。防御率が極端に低いシーズンは、奪三振や与四球など「投手が単独で結果を左右できる」領域の質に加え、走者を出した後に得点を許さない「残塁率」の高さが重なることが多いとされる。残塁率には守備や運の要素も絡むため、0点台を維持できるかは今後の登板次第としか言えない。当サイトは回転数や打球速度といったトラッキングデータを保有していないため、平良個人のメカニズムに踏み込んだ分析はできない点をお断りしておく。